1935年創業の日本の革ジャンメーカーカドヤ。本社工場ヘッドファクトリーから生み出されるプロダクト、オーダーメイド、リペア、カスタムの仕様や製作過程、レザーやライダースジャケットにまつわるエピソードなどを発信。「日本のものづくりと職人の拘り」を綴ったブログです。

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なにやら気持ちの良い見出しで始まるのは、オートバイ雑誌 「MOTO NAVI」 の最新号。

若者がバイク嫌いなわけないだろう。  と来ました。

革ジャン屋である KADOYA は、所謂アパレル業界に属していますが、同時に二輪業界とも密接に関係する少し特殊なポジションに身を置いています。

なので、方々で耳にする「若者のバイク離れ」という言葉に敏感にならざるをえません。

ただ、個人的には、それがどれほどの現象なのかイマイチ実感できていないところがあります。


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確かに、80年代のオートバイブームの熱量は凄いものがありましたし、規制が緩かったことも手伝ってか、中型免許を取得することは大人への最初の一歩ともいえた時代でしたが、その様な一種独特な時代背景とくらべれば、現代のバイク乗り人口の方が正常だったりして。

とは言え、まさか 「若者のバイク離れ」 が囁かれる時代がやって来るなどと、1 mmも想像していませんでした。

若い世代というのが20代前半を指すのだとしたら、あいにく僕の周りにはあまりいない年齢層なので、実際の彼、彼女らがオートバイやライダーに対してどの様な視線を向けているのか、リアルな声を聞く機会も少なく、なのでオートバイに乗る若者 (あまり若者若者いうと、若者に煙たがられるのでしょうね) にピントをあてて特集しているこの雑誌は、なかなか読み応えがありました。

とりわけ面白かったのは、編集者が4人のバイク乗り男子を集めてインタビューをするページで、そこからは彼らの 「バイク乗り感」 が少しだけ垣間見えてきます。

オッサンライダー (勿論、僕も含まれます )に対しての痛烈なコメントが目白押しで、グサッと刺さる部分もありつつ概ね共感できる内容からは、人口は減ったのだとしても案外中身は今も昔も変わっていないのかも、といった印象を受けました。



そうそう、僕の身近にいる若者ライダーのひとりで、ヘッドファクトリーの職人でもある男子が雑誌で紹介されています。

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贅沢に2ページも使わせて頂き恐縮です、、、


次世代のバイク乗り達に興味がある方は、是非書店で。


【市島】
2017-09-01 : 未分類 :
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オーダーメイドその136

FTR Mr. Toyofuku 6

本店にてご注文頂きましたT様のレザージャケットをご紹介します。

独自性の高いモノを多く所有するTさん。


FTR Mr. Toyofuku 3

FLAT TRACK RACER のブラックをベースに

オリジナリティ溢れるカスタムを施しました。

FTR Mr. Toyofuku 5

ブラックと相性の良いワインレッドを各所に使い、
縫製はアイボリー糸で仕上げました。

各色がお互いを上手く引き立て、
上手くまとまっています。

FTR Mr. Toyofuku 4

既製モデルをベースとして革素材から各所の変更が可能なカスタムオーダー。

既製品から何か一つでもオリジナティを持たせたい方には
お奨めです。

FTR Mr. Toyofuku 2

通気性に優れた鹿革の特性を活かし、裏地を排除したレザーシャツ。

フルシーズン対応モデルではありますが、夏の終わり、
これからの季節には最適ですね。

ご注文有難うございました。


FTR Mr. Toyofuku



オーダーメイドスペック /FLAT TRACK RACERベース
・革/HF-DEER ブラック
・ZIP/YKK No.5 ゴールド
・糸/コア6番 アイボリー
・ボタン/真鍮
・取扱店/カドヤ東京本店


【牛坂】
2017-08-25 : オーダーメイド :
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お盆休み

TH 2017 08 18 0001

こんにちは、原田です。

皆様は、お盆休暇いかがお過ごしだったでしょうか。
今年の関東におけるお盆休暇期間は
例年になく、スッキリとしないグズグズとした天候が多く

東京では8月に入ってから17日連続の長雨で
私の地元、神奈川県川崎市も
一日を通じて晴れた日はありませんでした。

帰省された方、旅行に行かれた方、家でのんびりの方
様々な過ごし方があったことと思いますが

TH 2017 08 18 0002

私はと言いますと
長期に渡りず~っと気がかりでありながら
気が重くてズルズルと先延ばしになっていた
バイクのメンテナンスを。

昨年のいつ頃からだったかシートが裂け
今年に入ってからは徐々に亀裂が広がり
とどめは梅雨、シートベースのアンコが連日の雨でボコボコになり

ここまでなってしまうと見た目は二の次
もうやけくそでビニール袋をかぶせる始末、、、
なんとも情けない姿に。

TH 2017 08 18 0003

劣化の損傷が最も酷かったのはマフラーです。

排気音が日に日に大きくなり
なんだかサイレンサーのあちこちから排気漏れをしている様子で
しばらくの間は排気漏れであろう箇所を
ワイヤリングをして騙し騙し乗っていましたが

いざバラシてみると、このありさまです。

錆と振動で、サイレンサーに固定するヒートガードステイが
サイレンサー本体から根こそぎモゲていました。

大きな穴が3か所、下っ腹の長い溶接が全て割れ、、、
これはもう、完璧なまでの排気漏れ、でありました。

TH 2017 08 18 0004

エキパイも酷い、、。
ヒートガードを外して唖然としました。

TH 2017 08 18 0005

そして、一番の盲点だったのが
このエンジン付け根のエキパイヒートガードです。

見るからにヤバそうだったボルトネジは
焦らず、KURE 5-56 を吹き付けてしばらく放置です。

その後、頃合いを見計らって、いよいよプラスドライバーでグリッ!

「ん?」 

「やっちまった。。。」

ズルズルのネジ山に。


若い頃の自分ならこんなトラブルはへでもなく
ヒートガードに傷が付かない様
サンダーでボルトの頭を切り落としてカバーを外し
飛び出したボルトをプライヤーで引っこ抜いて片付けていたところですが

今回は、迷わず悩まず即、作業中断。

TH 2017 08 18 0006

最近は歳のせいなのか
発想といえば、もうすぐさま便利なネット注文です。

先程ダメにしてしまった付け根のヒートガードは
再注文で後日取り付けるとして

今は出来るところまで作業を。

事前に注文し届いている純正パーツ

「キレイ!」

TH 2017 08 18 0007

ワッシャー、パッキンなど
細かいパーツまでストックがあり
一個一個別々の袋に入って届きます。
さすが純正パーツ、パッケージもキレイ。
ありがたいです。

TH 2017 08 18 0008

そして
後日、とはいえ
2日後の午前中に届いた
問題のエキパイ付け根のヒートガード

無事交換終了です。

TH 2017 08 18 0009

しばらく忘れていた美しい横からの眺め。

後加工の調整いらずで
ほぼポン付け手間いらず、の純正パーツではありますが
それでも交換後は達成感があります。

やはり新品パーツは気持ちのいいものです。



HONDA CT110 ハンターカブ

只今の走行距離は7万7千キロほど。
新車で購入してから何年経ったのでしょうか
途中しばらくメーターがぶっ壊れていたので
8万キロは超えてると思いますが

足回りの消耗パーツを定期的に交換するくらいで
他は全く今まで問題なくきておりましたので
いいタイミングではありましたが

それにしても
交換後の乗り心地の良さといったら
バタバタギスギスしていたものが

アイドリングはとてもマイルドで静か
「フルフルフルフル、、、、フルルン!!」 と。

シートももうビニール袋の時のように
ブレーキのたびに前へズルズルとずっこけることもなく
グリップが効いてフカフカ、最高です。

中低速でしっかりとトルクが戻った本来の走りは
新車に乗っているかのようです。

信号待ちからの発進も楽で静か。
気持ち良く加速します。

TH 2017 08 18 0010

なぜもっと早くちゃんと交換しなかったのかと反省しつつも
このお盆休み中は
楽しくて毎日地元をぐるぐると走り回っていました。

いいバイクです!


【原田】
2017-08-18 : 未分類 :
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HAPPY ENCOUNTER

今年もなかなか暑い日が続いております。

こんな時期は近所に出かける際 きまって「雪駄」を履いているのですが
その雪駄がいよいよ寿命を迎えました。


ここ浅草に本社を構えるカドヤの周りには 履き物屋が幾つかあるので
手頃な物でも探そうかと思っていたのですが

家の近くで買い物をしている時に 古い呉服店を発見。

「ここにも手頃な雪駄がありそうだな」とシャッターが半開状態のこぢんまりとした店内を覗くと
椅子にチョコンと座った 店主であろう老人が一人。


思ったとおり手頃な雪駄は置いてましたが、足のサイズが大きい私に合う物は無さそうです。

「そのサイズはあまりないんだよねぇ」 「ですよねぇ・・・」 のやり取りの後

「1足あるんだけど履いてみる?」と足が悪くあまり動けないと言っていた店主が
ゆっくりと立ち上がりました。

どうやら1週間前に連絡しても取りに来ないお客さんの取り置き分みたいです。


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実際に物を見ると 見た目も履き心地も抜群。一目惚れ状態であった私は

「これはイイですね! でもお客さんの取り置きですよねぇ・・?」 と言うと

「イイよ!連絡しても来ないし、内金ももらってないしさぁ・・」 となかなかの不良老人(笑)

「そうですか(ヤッタ!) じゃあ これ貰います」 とは言ったものの それほど手頃な価格では
なかったので持ち合わせがなく、必ず戻りますと言い残し ATMへ直行。



店内に戻り 「本当は底も革張りの物が欲しい」 と伝えると

「あるけど高いよ」 と店の奥から出してもらった雪駄は実に見事で
鼻緒の部分には亀の革が使われており、今日ではワシントン条約でアウトな代物・・・

お値段は9万円也!!!失礼致しました・・・

こんな高価な物を買う人がいるのですか?と聞いてみると 年に1足は売れるそうです。


雪駄に10万円弱!? と驚愕していたところ 大好物の手拭いを発見。

しかも私の好きな「亀」の柄があります。

「亀、珍しいでしょ?」 「はい♥」 追い打ちをかけるように「たしか ドクロもあるよ」と店主

「ド・・ドクロも好きです♥」 と言うと積み上げられた在庫の箱から出してくれたのですが
残念ながら私の好きなドクロではなく・・・可愛らしいドクロも嫌いではないですが
ちょっとファンシーすぎます・・・


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そんな中、店主は在庫の中に「亀」の柄がない事に気づいたようで
「そぉか・・最後の1枚だったか・・そぉかぁ・・」 と寂しげな様子。


1枚400円と破格な手拭いにしても 取り扱っている一つ一つの製品に思い入れが
あるのを感じますし、店主が自ら生地を裁っているとの事。


そうなるとファンシーだろうと構いません 「亀とドクロ。あっ、これも下さい」

イイ買い物をしちゃったなぁと思い 帰り際に一礼すると「大事に使ってください」と店主

染みる言葉です。



それにしても近所の商店街に醤油を買いにきた筈が 何故この衝動買いに???

実は私は元々そういう傾向があり、Tシャツを買いにきたつもりがブーツを買って帰るなんて事もしばしば・・

意外とこんな経験をしている人がいるのでは? いないのかな・・・?


これは魅力的な物との思わぬ出会いが原因ですが、それ以外に人の力も大きいと感じます。

「この人には負けた」 「他で安く売っている店があっても この人がいるこの店で買いたい」 など
買い物をする上で私にとっては重要なポイントです。

今回の呉服店はまさに完敗。 いまだに思わぬ人と物の出会いに翻弄されております・・・


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ちなみにカドヤの販売スタッフも要注意です。

残念ながら私は東京本店でしか買い物をした事がないのですが、本当に気持ちの良いスタッフばかり。

なので なるべく近づかないようにしているのですが、先日もまた1つ購入・・・

出会いなので仕方ない・・・ですかね?


【中村】










2017-08-11 : 未分類 :
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プチカスタム

先週末の土日は、本店で開催された夏のバーゲンセールに参加しました。


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常連様はもとより、はじめてお目に掛かるお客様方からも、いろいろな興味深いお話を聞かせていただき、とても勉強になる二日間と相成りました。

ツーリングでの苦労話や、バイクや革ジャンに対する拘りなどなど、やはりKADOYAに来店されるお客様は一筋縄ではいかない個性的な方が多くて、つい会話にのめり込んでしまいます。

そんな中で、個人的に印象に残ったお客様とのやり取り、、、


レザーパンツを物色されているその方、お話を伺っていると、ポケットに対する拘りが非常に強い方だという事が伝わってきます。

「ポケットマニア」を自称するその方は、3種類のレザーカーゴパンツを試着され、そのうちから一本をお選びいただきました。

残念ながらボツになった残り2本の敗因は、ポケットのマチ容量やフラップの縫い付け方などなど、どれも着眼点はポケットにまつわるディテールで、なるほど~そこをそう見ますか、とこちらが唸ってしまう様な独特な判定理由はかなり斬新で、接客中にもかかわらず失礼ながら顔のニヤけを抑える事が出来ませんでした。


パンツのフィッティングがひと段落すると、お次はパンチングレザージャケットのコーナーへ。

「肩と肘にパッド用のポケットがついてるんだね? いいね~」

「脊椎ポケットもついてるね、 ん? ここにもポケットがあるね、何用なの?」

「はい、パンチングレザーは意外と風を通しますので、何かウインドブレイカーなどの薄手の端織物をその中に収納しておくと、山道などで肌寒くなった時に安心です」

「なるほどーいいねー」

「ん、内ポケットの中が底なしだけどこれでいいの?」

「はい、そちらは内ポケットではなく、チェストプロテクター用の入り口です」

「そーなんだ、内ポケットはないの? あーこの下に付いてるのが内ポケットか! いいねー」

と、スマートフォンの納まりを確かめるお客様。

「お、胸にも二つポケットがあるんだね、ちゃんとチャックもついてる、 あれ? お腹には付いてないの? 残念、、、」

右肩上がりで上昇している様に見受けられたお客様のテンションが、一瞬にして冷め切ってしまったご様子。

脇腹ポケットの無いそのモデルは、ギリギリのところでお客様の射程範囲から外れた模様です。

ここで気の利いた提案の一つもなければ、工場から出てきた私に存在意義はありません。


「お客様、費用は掛かってしまいますが、ポケットを任意の位置に増設することは出来ますが」

「え?! そんなこと出来るの?!」

「出来るんです、KADOYAでは」

「お兄さん、魅力的なこと言うね~」

その後、増設するポケットの位置と仕様を話し合い、お客様は納得されたご様子でご購入に至りました。


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既製品のデザインと仕様は、メーカーが考えるひとつの完成型です。

内心、だから手を加えずに着て頂くのがベストなのだと思うところはありますが、お客様にとって微妙に「無し」であったモデルが、ちょっとしたカスタマイズでそれぞれのマストアイテムに豹変するのであれば、これほど良いことはありません。

多分、KADOYAの店舗では、このようなお客様とのやり取りは日常茶飯事なのでしょうが、私にとっては大変貴重な体験でして、手前味噌ではありますが、なかなかKADOYAは夢のある仕事をしているな~、などと、一人悦に浸れた2日間でした。


ご来店くださった皆様、ありがとうございました!


【市島】
2017-08-04 : 未分類 :
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プロフィール

head factory

Author:head factory
創業1935年、日本の革ジャンメーカー浅草カドヤ。本社工場ザ・ヘッドファクトリーでは、職人それぞれが一人一着縫いにて既製品の製作、オーダーメイド、カスタム、リペア、そして製品管理を行なっています。
所在地:東京都台東区西浅草3-29-21 株式会社カドヤ本社ビル 6F/7F

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