1935年創業の日本の革ジャンメーカーカドヤ。本社工場ヘッドファクトリーから生み出されるプロダクト、オーダーメイド、リペア、カスタムの仕様や製作過程、レザーやライダースジャケットにまつわるエピソードなどを発信。「日本のものづくりと職人の拘り」を綴ったブログです。

ハカル

ゴールデンウィークも終わり 一段と過ごしやすい気候になりました。

日中は汗ばむくらいの日もありますが 新緑がますます輝き
吹き抜ける風が心地よく まだまだ革ジャンを羽織りたくなる季節です。



さて、ヘッドファクトリーではそんな季節に係わらず 一年を通して革ジャン作りを
行っている訳ですが、そのモノ作りにおいて欠かせないアイテムがあります。


それは 線を引いたり、裁断する時や計測に使う「ものさし」です。


nkm60c.jpg


革ジャン作りの中で 革包丁などの専門的な道具とは違い、誰もが慣れ親しんだ「ものさし」

なので あえて道具として取り扱う事は今までなかったのですが
軽量の尺度となる この「ものさし」がないと仕事になりません。


nkm60d.jpg



職人と言えば 培った経験による感覚を使い、計らずとも同じモノを生み出すイメージがあります。

しかも パタンナーが綿密に設計した型紙どおりに作業を進めていけば
それほど計る必要はないのでは??

と思われるかもしれません。



しかし現実では いざ作業が始まると ものさしを使う場面の連続です。

それは感覚に頼りすぎる事なく、サイズ通りに きっちりとしたモノを作るための確認作業でもあります。


気づくと 持ち場を離れた時にでも計る場面に備え、割れたボロボロの定規をポケットの中に・・・

クセですね・・・


nkm60b.jpg


とは言え 計り過ぎていても作業効率は悪くなりますし、感覚もフル駆使しつつ・・・といった状態です。




以前 ベテラン職人に教えを受けた時に 「気持ち足して」 と言われました。

「気持ち・・・?」 「何ミリですか???」


最初は意味が分からなかったのですが 今では自分もよく使う言葉です。

曖昧な表現に聞こえますが、それは明確な数量ではなく 感覚を使った最終的な微調整となります。



衣食住において 私たちは はかられたモノに囲まれています。

ちなみに この 「はかる」  字によっては長さや重さをはかるだけでなく
考える・計画するといった他の意味も持つ言葉。


ヘッドファクトリーの1人1着縫いを行うにあたり、仕上がりや着心地を考慮し
作業する上で この 「はかる」 は やはり欠かせません。


nkm60a.jpg


【中村】


2017-05-19 : 未分類 :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

head factory

Author:head factory
創業1935年、日本の革ジャンメーカー浅草カドヤ。本社工場ザ・ヘッドファクトリーでは、職人それぞれが一人一着縫いにて既製品の製作、オーダーメイド、カスタム、リペア、そして製品管理を行なっています。
所在地:東京都台東区西浅草3-29-21 株式会社カドヤ本社ビル 6F/7F

FC2カウンター