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1935年創業の日本の革ジャンメーカーカドヤ。本社工場ヘッドファクトリーから生み出されるプロダクト、オーダーメイド、リペア、カスタムの仕様や製作過程、レザーやライダースジャケットにまつわるエピソードなどを発信。「日本のものづくりと職人の拘り」を綴ったブログです。

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿

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こんにちは、原田です。

2週間程前に我が家の庭の梅の木に
花が咲きました。

待ち望んでいた、梅の花です。

TH 2017 03 03 0003

昨年のゴールデンウィークの頃
花が咲き終わった庭の梅の木を
バッサリと切り落としました。

両親が子供らの成長を願い
私が生まれて間もなく植えられたこの、梅の木

それから成長し続け
気付けば家の前の道路に枝葉が飛び出し
配達業者さんのトラックのボディーをガリガリ擦るまでに。。

庭からの眺めも、覆い茂った木と枝葉で
空が見えない鬱蒼とした小さな森のようで

一大決心
植木屋さんには頼まず
自分で切る事に。


切り始めて辺りがスッキリと明るくなるにつれ
気分も盛り上がり、一本、また一本と
しまいには
枝葉をほとんど切り落として丸坊主に。。。

「やっちまったか、、、」

と、少々後悔していたところに、家族が現れ、、

「なにしてんの!、、、切りすぎだろうが!!」

さんざん文句を言われ

切り落として地面に散らかった山盛りの枝葉を
脚立の上から呆然と眺め
後片付けする気力を失い
いじけて一服していると

今度は隣りのおばちゃんが出てきて一言

「あらあら、、、」

もうダメ出しはやめろ、と思っていたら

「スッキリしちゃって。。ずいぶんと精が出るわね。」

「切りすぎかと思って、、、」

「いいのよ、梅の木は。」
「昔から、桜の木切る馬鹿、梅の木切らぬ馬鹿っていってね.。」
「梅の木の枝は剪定した方がいいのよ。」

「ホホ~」

おばちゃんの神の一言で元気を取り戻しましたが

「余計な事ばかりして、肝心なことをしない、、っていう例えなんだってさっ。」

「、、、、」

「おれのことか、、、」

おばちゃんの鬼の一言で複雑な気分になり

またヘコみ。。。

TH 2017 03 03 0002

ですから
昨年、枝葉を切り落として
丸坊主の木にしてしまってからというもの
このまま木は腐り、二度と花は咲いてくれないのでは、、、
と、取り付かれたようにずっと心配していましたので

我が家の象徴ともいえる梅の木に
今年もかわらず芽が吹き
花が咲いてくれたので嬉しくて
ホッと、一安心です。

TH 2017 03 03 0004

さて、梅の木といえば

百花に先駆け
寒い中、いち早く春の訪れを知らせる木
だそうで

なるほど
子供の頃から無意識に我が家の梅を見続けてきたせいか
梅が咲く2月下旬から、桜が咲く3月下旬のおよそ1カ月間が
寒かった冬から暖かい春を間近に待つ
準備期間という感覚があるのですが


私の所有する革ジャンで例えるなら
着脱仕様の襟ボアを取り外す様子見の期間として
防寒着として冬の季節を楽しめる、最後の名残惜しい期間でもあります。

革ジャンのカッコ良さ、も様々ですが
私はムートン襟ボアとライダースの組み合わせが
荒々しい色気を醸し出していて好きです。

防寒着の機能として襟ボアはもちろん大活躍ですが
私は体の線が細く、首元が華奢なので
襟ボアが首元を包み込んでくれる安心感は
防寒目的よりも精神安定のための必需品だったりします。



桜咲く春の季節まで
もうしばらくの間、襟ボア仕様の革ジャンを
咲いた梅の花を眺めつつ
楽しもうと思います。

TH 2017 03 03 0010



【原田】

2017-03-03 : 未分類 :
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プロフィール

head factory

Author:head factory
創業1935年、日本の革ジャンメーカー浅草カドヤ。本社工場ザ・ヘッドファクトリーでは、職人それぞれが一人一着縫いにて既製品の製作、オーダーメイド、カスタム、リペア、そして製品管理を行なっています。
所在地:東京都台東区西浅草3-29-21 株式会社カドヤ本社ビル 6F/7F

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