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1935年創業の日本の革ジャンメーカーカドヤ。本社工場ヘッドファクトリーから生み出されるプロダクト、オーダーメイド、リペア、カスタムの仕様や製作過程、レザーやライダースジャケットにまつわるエピソードなどを発信。「日本のものづくりと職人の拘り」を綴ったブログです。

メンテナンス

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こんにちは、原田です。

先日、レザーウェアの経年変化を特集する雑誌に
カドヤスタッフ数名の私物革ジャンの掲載依頼がありました。

また、同タイミングで本店のお客様より
2ピースレーシングスーツのオーダーを頂き、見本としてお見せするために
何年振りかでこのパンツを収納バッグから引っ張り出しました。

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このパンツは元々上下着脱可能な2ピースのレーシングスーツです。
約10年程前に初めてビンテージバイクレースに参戦するためにセルフオーダーしたもので
それから7年程着用し大活躍してくれましたが、その後
レーシングチームのチームメイト4人と
お揃いのレーシングスーツを作り新調したことで
この初代は現役を退くこととなりました。

最後に着用したのはビンテージモトクロスのレースか?それとも
オンロードのショートコースだったか、、とにかくほぼノーメンテナンスで
着用後にバッグに放り込んだままの乱暴な扱い、だったと思うので
恐る恐るバッグのジップを開けてみます。。

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久々の対面となりましたが
心配をよそに、汚れこそあれ
カビなどは一切なく、革のコンディションも良好でした。

おお~懐かしい
いつ見てもカッコいいなコイツはよ~

しばらくの間、ただただウットリと眺め想い出に浸った後

雑誌社に貸し出したり、お店でお客様に見て頂くため
失礼の無いよう、汚れはササッとブラッシング
糸のほつれなど破損状況をチェックし
オイルアップは部分的に少々
以上、所要時間5分
メンテナンス終了。



私はカドヤに入社し
職人として、ものづくりに携わるようになってからというもの
私が手掛けた開発サンプルやセルフオーダーのものは
意識的に、ほとんどメンテナンスをしておりません。

本社工場製品ラインナップの革が
実際どれほどの性質のものであるものか知るために
耐久テストの意味で
余程のアクシデントが起こらない限り
特別なメンテナンスをせず、とにかく着続けます。

表面(銀面)強度、風合い、乾燥などによるひび割れや硬化など、、、
放置することで知り得る情報も、作り手として大切なことである、と思っています。


とは言え、お客様には
やはり、せっかく手に入れた高額な革ジャンですから
定期的に革のコンディションを確認し
状況に応じてお手入れして頂くことを、お勧め致します。

我々職人は
ライダースウェアに適した素材選び、着心地、縫製面での強度バランスなど
お客様に安心して末永く着続けて頂ける様
当然ながら各所気を配り、一着一着製品を仕上げておりますが

一生もの、となり得るか否かは
やはりお客様の手に渡った後の扱われ方次第で大きく変わってまいります。

着続けて頂くことが何よりですが

しばらく着る事がなくなった際でも
湿気の多い梅雨の時期には
たまに風通しの良い日陰で干したり
ホコリを払ったりして頂くだけでカビの発生を防げますし

乾燥する冬などは
シーズン初めに一度軽くオイルアップなどをして頂ければ
乾燥による硬化、劣化を防ぐ事ができます。



ユーザーとしての私は
所有する他社製品の革靴やグローブなど
結構マメにメンテナンスをし
長く使い続けられる様
ローテーションで使用しながら
コンディションを維持しております。

一番長い付き合いとなるのは
18歳の時に新品で手に入れたブーツで
かれこれ28年経ちますが
コンディションも良好で
今だに履き続けています。

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【原田】
2017-02-03 : 未分類 :
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プロフィール

head factory

Author:head factory
創業1935年、日本の革ジャンメーカー浅草カドヤ。本社工場ザ・ヘッドファクトリーでは、職人それぞれが一人一着縫いにて既製品の製作、オーダーメイド、カスタム、リペア、そして製品管理を行なっています。
所在地:東京都台東区西浅草3-29-21 株式会社カドヤ本社ビル 6F/7F

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