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1935年創業の日本の革ジャンメーカーカドヤ。本社工場ヘッドファクトリーから生み出されるプロダクト、オーダーメイド、リペア、カスタムの仕様や製作過程、レザーやライダースジャケットにまつわるエピソードなどを発信。「日本のものづくりと職人の拘り」を綴ったブログです。

The Times They Are A-Changin'

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いつの間にか外はめっきり寒くなっていて、いよいよ冬に突入でしょうか。

数ヶ月前、初めて買ってみたパンチングレザーグローブの爽快感に感動していたのが遙か昔の事のように、

季節は流れ僕の通勤装備は早くも完全防寒一歩手前の状態です。

と言うわけで、当然手元はガントレットグローブに衣替えをしています。

当然、、、

そういえば、気温の変化にあわせてグローブを使い分けるようになったのは、いつの頃からだったか。

中型免許を取り立ての頃は、真冬でも二枚重ねにした白軍手と痩せ我慢でやり過ごしていたはず。

夏用にパンチンググローブを買ってみたのは今年の夏が初めてのことで、冬用、それもカフス付きのガントレットグローブと出会ったのは約15年前、僕がKADOYAに入社して暫く経ってからの事でした。

それまでは、どうもガントレットグローブの見た目の存在感に少しの仰々しさを感じていて、先ずこのさき自分が使うことはないだろうなと、興味の対象にさえなっていませんでした。

中世の甲冑がルーツと言われるガントレットの歴史は古く、いつの時代も様々な分野で形を変えては活躍してきたガントレット。

オートバイ用に製品化されたのもまた、だいぶん時代を遡ることになりますが、少なくとも僕の周りでオートバイ用のガントレットを愛用している人間は一人もいませんでしたし、使っている人に出会った記憶もありません。

最近では、様々なメーカーからオートバイ用のガントレットグローブがリリースされていて、すっかり市民権を得たように感じざるを得ませんが、一昔前は何というか、もっと高嶺の花といいますか、孤高の存在、一部の上級者だけが使う少々マニアックなアイテムであった気がします。 


ところがKADOYAに入社すると、いたんです工場内にガントレットを愛用する男が。

過去には当然実物のガントレットグローブを見たことはありますし、雑誌やスクリーンの中でガントレットをはめている人物を目にした事もありましたが、実際に使っている人間を生で見たのはその時が初めての事でした。

意外に「普通」に馴染んでいるその様は、だから飛び切り格好が良く、悔しくも密かに軽いショックを受けたことを思い出します。

何でこんなに合理的で必然的な道具を今の今まで見過ごしてきたのか、
これこそライダースジャケットとエンジニアブーツに並ぶバイク乗りの特権! 


と言うことで、まんまと物欲に引火したわけですが、当時のKADOYAの商品群は新参者の僕がはめるには少々早すぎるデザインの物しかなかった為、浮気して上野高架下のミリタリーショップでドイツ軍のやたらと大袈裟なものを買ってみたり、その後もアメリカ製の異常にカフスが太い物を試してみたり、いろいろしてみた結果、気がつけばガントレットグローブは完全に僕のマストアイテムとなっていました。


時代は流れ、今ではKADOYAのガントレットラインナップも豊富になっています。

その中で、ここ数年僕が愛用しているものはリリース直後に即買いした「NKG-GAUNTLET」の初期型。

もしかしたら、日本一早く購入したのは僕かもしれません。 すみません、、、


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今では後継モデルがリリースされているこれの特徴は、とにかくシンプルなデザインと、カフス部分が細くて柔らかいこと。

ガントレットとしてはかなりスリムに作られているため、合わせるジャケットは相当厳選されるのでしょう。 

ところが上手くマッチすると、まるで革ジャンの一部のように落ち着いて、そこには遠い昔に僕が感じた「仰々しさ」など全くありません。


今の時代、多分もっと暖かい物はいくらでもあるのでしょうが、今の僕にはこれくらいで丁度いい。


【市島】

2016-11-18 : 未分類 :
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プロフィール

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Author:head factory
創業1935年、日本の革ジャンメーカー浅草カドヤ。本社工場ザ・ヘッドファクトリーでは、職人それぞれが一人一着縫いにて既製品の製作、オーダーメイド、カスタム、リペア、そして製品管理を行なっています。
所在地:東京都台東区西浅草3-29-21 株式会社カドヤ本社ビル 6F/7F

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