1935年創業の日本の革ジャンメーカーカドヤ。本社工場ヘッドファクトリーから生み出されるプロダクト、オーダーメイド、リペア、カスタムの仕様や製作過程、レザーやライダースジャケットにまつわるエピソードなどを発信。「日本のものづくりと職人の拘り」を綴ったブログです。

BRAND

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逆さの文字や模様が彫られた金属を、高温に熱して

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手動の箔押し機を用いて、力を込めて革に押し付けます。

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反転した文字や絵柄が浮き彫りとなって現れ、焼印の完成です。

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凹凸を出したり、焼き色をつけるためにプレスする時間や強さ・温度を調節。

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原料や材料に異素材を用いる加工法が多く存在します。

その中でも焼印は凹凸模様を与えることにより
一つの素材で表現される魅力的な手法。



「ブランド」という言葉をよく耳にします。この言葉の語源は
焼印を押す意味の「burned」

自分と他人の家畜を間違えないように焼印を押して区別していたことから
「brand」と言うようになりました。

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この消えない印は、ただ区別するための物ではなく
誇りをかけて良いものを作る努力を惜しまない証。


そんな思いを込め、手差しで一枚一枚プレスしていきます。

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【中村】
2013-02-01 : 道具 :
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LOCK MACHINE

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飛行機・自動車・オートバイ・列車・またはそれ以外の何かを
連想させる流線型のフォルム。
レトロな雰囲気を醸し出すグリーンの塗装。光沢のある金属の質感。
エンブレム・刻印・マシン・小型サイズ・・・

個人的な好みになりますが、これらの好きな要素が
縦横30cm弱の中に盛り沢山。

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工場の中で最小の機械であるロックミシン。
裁ち目かがりで使用します。

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現代では樹脂部品が多く使われている中、全て金属パーツで
構成されており、小さいながらも重厚感があります。

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3本の糸で編みこむ構造は精密なマシンそのもの。

ミシンの語源が【SEWING MACHINE】のマシンから来てるのも頷けます。

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工場の片隅で存在感を放つ小型マシン。

愛らしいフォルムゆえ不思議と目が行きます。

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【中村】
2012-10-12 : 道具 :
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   革包丁

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革を削いだり、裁断したりするのに使う小さな包丁。

木製のしっかりとしたグリップ(柄)と厚みのある刃により
3ミリ以上ある厚い革もスっと1発で切る事ができます。

使用頻度に伴い、研ぎを含めたメンテナンスに費やす時間も
多くなります。
それ故に手製のケースを用意したり大切に使いたくなる道具のひとつ。


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刃の幅と形状は使用目的に合わせて選択。

裁断途中で刃を研ぎなおす手間を省くため、常に2~3本を所有します。


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【左】最近、新人が使い始めたもの。白い柄と長い刃。
初めて新品の包丁を手にした当時を思い出します。

【左から二番目】6年近く使っている自分の包丁。徐々に短くなっていく刃は
気がつけば半分の長さに。

【中央】包丁の師匠でもある縫製主任のもの。長く使う事で魅力が分かる刃物。
ここまで短かくなった刃を見ると、道具に対する愛着と歴史を感じます。

【右から二番目】最年少の若手職人が使っているもの。研ぎの加工で鋭角に
変形させた刃先。極度なトガリ具合は若さ故に・・・

【右】包丁一筋50年の熟練職人のもの。
革以外の生地も裁断するので使用頻度は高く、1年で2本を使い切るサイクル。
累計するとこの包丁は100本目を超えています。感服の至り。



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刃が研がれた包丁での裁断は静寂そのもの。

耳を澄ませるとスーっと革の繊維が切れる音と職人の息遣いが聞こえます。



【中村】
2012-08-03 : 道具 :
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BLACK-IRON

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金属の視覚的イメージをいくつか挙げると頑丈さや、光沢・重量感などが浮かびます。

更に色を‘黒‘に限定すると「強固なもの」を連想させます。

職人の‘手‘でもある道具。

革ジャンを作る道具の中でも黒鉄素材のアイテムは頼もしい
存在感を醸し出しています。


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「ペンチ」
針金を切ったり金属を曲げたりするのに用いる
鋏とやっとこを兼ねた道具。
これは古道具屋で見つけた物ですがブランクを感じさせない威力を発揮。



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「喰い切り」
やっとこに似た形の刃が付いた道具。
ファスナーの長さ調節や金具の取り外しに使用。
その名のとおり噛み合う刃が金属や革を力強く喰い切ります。
これなしでは仕事にならない道具の一つ。




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以前ご紹介させて頂いた革漉き機の黒バージョン。

ボディの色がブラックになるだけで雰囲気は一変。

黒い曲線が描く輪郭と光沢に気品を感じます。


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見た目はアンティークのオブジェのようですが、モーターの調子は良好。

現役のバリバリです。


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【中村】
2012-05-25 : 道具 :
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 重鎮

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これは‘クリッカー‘と呼ばれる油圧式裁断機。

工場で使用する機械の中で最も大型で総重量は1tを超えます。


各自が手作業で裁断を行うヘッドファクトリーの中では
特殊なツール。

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用途としてピンキングの台座やスライダーにつける引き手・ベルトなど
の小さなパーツの裁断で使用します。


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裁断板の上に革と刃型を載せ、ボタンを押すと革がカットされます。

スイングアーム式の上盤をずらし材料の様子・裁断の結果を
見ながらの作業。



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切り替えスイッチは常に‘両手‘に設定。
ハンドル上部にある二つのボタンを同時に押さないと作動しない
仕組みになっており、誤作動による事故を防ぎます。

20tもの圧力がかかる為、片手で行う作業効率面よりも
スタッフの安全性を最優先し、必ず両手を使う作業に撤しています。



皮革を始めプラスチック・ゴム・繊維・合成樹脂など
様々な材料の裁断に適しており、厚い物も1発でプレス。

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カドヤ本社ビルの片隅にどっしりと鎮座する油圧クリッカー。

頼もしい存在です。


【中村】

2012-04-20 : 道具 :
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プロフィール

head factory

Author:head factory
創業1935年、日本の革ジャンメーカー浅草カドヤ。本社工場ザ・ヘッドファクトリーでは、職人それぞれが一人一着縫いにて既製品の製作、オーダーメイド、カスタム、リペア、そして製品管理を行なっています。
所在地:東京都台東区西浅草3-29-21 株式会社カドヤ本社ビル 6F/7F

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