1935年創業の日本の革ジャンメーカーカドヤ。本社工場ヘッドファクトリーから生み出されるプロダクト、オーダーメイド、リペア、カスタムの仕様や製作過程、レザーやライダースジャケットにまつわるエピソードなどを発信。「日本のものづくりと職人の拘り」を綴ったブログです。

REPAIR & CUSTOM の中で

秋も深まり、気がつくと今年も残すところ 1ヵ月と僅かとなりました。

ヘッドファクトリーの状況はと言いますと 、繁忙期にあたるこの時期は

既製品やオーダーメイドの製作でフル稼働となりますが、ここ最近は

受注件数が多い事もあり「修理」に携わる日々が続きました。



お客様が大切にしている物を預かり、そこに手を入れる訳ですから

相当な緊張感を伴う作業となる修理。

一方では坦々とこなす経験値を積んだ熟練職人。

早くこの域に達すべく邁進しなくては・・・


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痛んだり壊れた物を直し、再び使用できる状態に戻す修理の内容はさまざま。

その一方、手を加えるカスタムに関しては 想定を超えるお客様のアイデアに

感心させられる事も多々あります。


そんな中、ふと思い出す事は・・・


日常的に行なっているジャケットの袖丈調整やパンツのウエスト幅つめ加工。

しかしカドヤに入社する前の知識や技術もない私は、独自の手法で

私物にあれこれと手を加え、気がつけば仕上がりは散々な有様となりました。


ここは、やはりプロに任せるべきだとお直し屋さんに駆け込むと革製品だと断られ

購入した店では怪訝な顔をされ、膨大な料金を提示される始末。

結果、お気に入りのレザーウェアを泣く泣く手放す事もしばしば。


「最初からカドヤに持って行っていればなぁ・・・」と今では悔まれます。




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修理をしても再び使う事が出来ない物もありますが

衣類に関しては再生が可能な物もあります。

直すことが出来ないと思っている物でも解決方法があるかもしれません。



私たちはレザーウェアの様々なご要望にご提案を交えながら

可能な限り応えてゆくつもりです。 まずはお気軽にご相談下さい。


リペア・カスタムの詳細と大まかな料金の目安はこちら


【中村】








2015-11-20 : リペア/カスタム :
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内側で衣替え


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いい感じの雰囲気に育てられたS様愛用の MERIDEN SPEED-TWIN

この度カスタムを施すため工場に届けられました。



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カスタム内容は裏地の交換。

もともとのスーパーハードツイルキルティングレッドを、綿無しの同素材に張り替えます。

綿の無い一枚生地に交換することで内寸に若干のゆとりをつくり、インナーの重ね着に許容を持たせる、と同時に着用期間を引き延ばす事が今回の主な目的。

綿の有無で、Tシャツ1枚2枚分くらいの差はでるものです。

保温を革ジャンに任せるか、それともインナーで調整するか、、、悩ましいところですね。



比較的、裏地の交換はボロボロになった生地を貼り替える「リペア」のケースが多いのですが、今回の場合はどちらかというと遊び心のある「カスタム」よりの内容です。

なので、交換前の生地は全体的に良好なコンディションで、

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特にダメージを受けやすい袖口付近にも目立った損傷は見当たらず、

さすがスーパーハードツイルの対摩擦堅牢度、本体革オイルソフトステア1.8mm厚とのバランスを保っています。




そして、





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同素材、綿なしのネイビー色に交換完了!

印象がガラッと変わりました。

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勿論、年季の入った内ポケットも台座ごと移設します。

羽織ってしまえば見えない裏地ですが、だからこそ拘って遊びたいものです。





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内側で何が起こっていたのか、

フロントジップを閉じてしまえば、まるで何事もなかったかのようです。



S様、いつも有難う御座います!


【市島】
2015-03-27 : リペア/カスタム :
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リペア&カスタム その17

K's Leather 両サイド編み上げデザインが特徴のレザーパンツ
サイドワインダー

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私の友人 山形のSさん
最近ウエストがキツくなったということもあり、
手持ちのこのサイドワインダーをチャップスへのリメイクする事になりました。

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通常のチャップスのZIPラインはセンターサイドにありますが、
両サイドの編み上げをかわし、やや後方にZIPラインを設けます。

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もはやパンツのシルエットは面影すらありません。
チャップスの形へとカッティングします。

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腰にまわすウエストベルト部分は新たに作り、取り付けます。

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ここでも両サイドやや後方に編み上げ機構を設け、
チャップス本体とリンクさせるデザイン。

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編み上げチャップス 完成です。

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元ザッパー乗りのSさん
現在の彼のマシンは「SUZUKI GSX1300R 隼」

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究極"をコンセプトに開発され、
抜群の安定性と運動性能を誇り、
世界中のライダーを魅了し続けているマシン。
峠のライダーSさん 
タイヤの両サイドから先になくなるとか、、、

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ご依頼有難うございました。
満足して頂いたようで何よりです。
来週からはいよいよ9月
革が心地よい季節がやって来ましたね。


【牛坂】

テーマ : 修理
ジャンル : 車・バイク

2014-08-29 : リペア/カスタム :
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リペア&カスタム その16

KADOYA K's LEATHER製のEVO-PANTS
大柄な格子ステッチの膝パッドが際立つ存在感のレザーパンツです。


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一方、後身はオーソドックスなパンツスタイル。
お客様がご要望されたカスタムは、そのバックポケットと裾に施します。


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まずはポケットから。

一度本体から取り外し、その外形よりも一回り小さい低反発スポンジと当て布を用意します。


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それらを重ねて膝パッドと同柄の格子ステッチで押え、ボリュームのあるパテッドポケットに作り替え。


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再度、元の位置から外れないように縫い付けます。

膝と共通のデザインディテールによって、前後の一体感・存在感が強調されています。


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次は裾のカスタム。

ブーツの脱ぎ履きをしやすくするため、スリット加工を施します。


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スリットはZIPで開閉。

玉縁革をZIPに添えて、そのムシを隠す仕様です。


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お客様よりいただいたZIP取り付けの寸法は、ブーツに対して必要最小限であり、
裾からスライダープルが出ないよう、コンパクトに設定されています。


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カスタムを施したパーツは部分的ではありますが、スタイルの印象を一変させる力があります。


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尚、パッドの取り付け裾のスリット加工のカスタムに興味のある方は以前のコラムも是非ご覧下さい。


取扱店/History


【高野】


2013-12-13 : リペア/カスタム :
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リペア&カスタム その15

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お客様が着用されている当社のレザーパンツ。
ブーツインしてみたくなり、お持ちのロングブーツに裾を入れてみたところ、「なんとかいける・・・。」
ということで、しばらくの間、多少の無理を承知でお履きになっていたそうです。
が、ブーツの中の革のボリュームは相当なもので、ストレスなくブーツインできる加工が必要となりました。


膝まわりはお客様に丁度良いゆとり加減なので、そこを基点にふくらはぎから裾口にかけて巾つめ。
裾丈はお客様の足首付近に合わせカットします。


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細くなる裾口にはZIP付きのスリットを設け、足首を容易に通せるようにします。
スリット部に添えた一枚革の風除けは、ブーツの中では本来の意味を成していませんが、ZIP開閉の際、
スライダーがソックスや素肌に引っ掛からないようにするためのパーツ。


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これで、パンツの裾を折りたたむように手で抑えることなくブーツをお履きいただけると思います。


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革のたまりを気にしながらブーツインされている方、膝から下のカスタムですっきりされてみてはいかがでしょうか。


取扱店/KADOYA大阪店


【高野】
2013-08-30 : リペア/カスタム :
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プロフィール

head factory

Author:head factory
創業1935年、日本の革ジャンメーカー浅草カドヤ。本社工場ザ・ヘッドファクトリーでは、職人それぞれが一人一着縫いにて既製品の製作、オーダーメイド、カスタム、リペア、そして製品管理を行なっています。
所在地:東京都台東区西浅草3-29-21 株式会社カドヤ本社ビル 6F/7F

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