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1935年創業の日本の革ジャンメーカーカドヤ。本社工場ヘッドファクトリーから生み出されるプロダクト、オーダーメイド、リペア、カスタムの仕様や製作過程、レザーやライダースジャケットにまつわるエピソードなどを発信。「日本のものづくりと職人の拘り」を綴ったブログです。

air conditioning

暑っ・・・暑すぎますね。 今年の暑さはなかなかのもの・・・

記録的な猛暑により 各地で最高気温を記録。 先日、ヨーロッパでは46℃を超えたとか・・・


夏本番とはいえ強烈な陽射し。

暑さで歩けなくなり、飼い主に抱かれている小型犬。

水やりをしたはずの植木の土はあっという間にカラカラ・・・


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しかし私自身カラカラになる訳にはいかず 抱きかかえてくれる人も
いないので ひたすら耐暑の日々・・・


正直なところ 猛暑や酷暑などの言葉を耳にしますが 
寒さは得意であっても暑さが大の苦手な私にとっては
毎夏の印象はほぼ変わらず いつもギリギリの状態です。


なので なるべく消耗しないよう体力を温存し、この季節が過ぎるのを
ひっそりと待つのが例年のスタイル。

ですが仕事となるとそうはいかないので 暑さ対策には全力を注ぎます。


ちなみに本社工場内は普通に冷房が効いていますが
体感温度には個人差があり エアコン問題は集団生活において
今日では一般的なテーマですね。


そんな訳で服装の試行錯誤は勿論のこと 冷感グッズも年々増えていきます。

中でも卓上扇風機はエース的存在◎


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そこでふと思ったのが 自分が持ち場を離れた時もついて回り
常に風を送ってくれないだろうか? いっそドローンとか使って・・・

妄想は膨らみますが 近い将来 必ず実現するのではと私は信じています。


夢のような話はこの辺りで・・・今年も現実的な冷感グッズを検討していたところ
思わぬ有力株が急浮上。


出会いは2年ほど前。 信号待ちをしていた際 前に立っている人が着ていた
作業服の後ろ脇に付いているファンに釘付け◎◎

いわゆる空調服ですね!

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その時から脳裏を離れないのです。 風を取りこみ服は膨らんでいるものの
涼しげな顔で会話をする二人の男性。

汗をかいたりしてるものなら 風呂上りに扇風機にあたるような感覚なのか・・?

「これはイケる!」 と同時にココに手を出して良いのか?という後ろめたい思いも・・・


でも試したい・・・涼しくない訳がない。しかも猛暑!!
そんな事を考えながらネットで検索中に「ポチッ・・・」
ついに手を出してしまいました・・・


今年の夏が楽しみです。劇的な変化を体験できるかも・・夏の終わりが近づいておりますが・・・


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カドヤからファンジャケットのリリースはないだろうか??

・常時フル可動のエアダクトを装備したライダースジャケット
・レザーとメタルファンの組み合わせ!?
・革を膨らます最大風力は○○・・・バッテリーは安心の○○・・・とか

イケナイ。また妄想が暴走を開始・・・


【中村】
2018-08-17 : 未分類 :
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オーダーメイドとオールドレンズ  

先日のバーゲン期間中、お店のお手伝いで店頭に立っていると、本店の常連様からオーダーメイドのご相談を受けました。

コンセプトはズバリ「カメラマンベスト」

特に拘られているのは、カメラのレンズが同時に何本か収納できる立体ポケットを装備すること。

多収納に拘ったジャケットやベストを作らせて頂いたことは過去に何度もありますが、レンズ専用とは初めてです。

真っ先に想像したのは、内装にウレタンスポンジなどの衝撃吸収素材をしっかりと仕込んだ箱形の大型ポケットでしたが、お話を伺っていると、そうでは無さそうです。

お客様はウレタンスポンジなどの素材を革と組み合わせること自体に抵抗感を持たれていて、衝撃吸収は革の厚みだけで十分、そもそも衝撃吸収にはそれほど期待していない、と割り切っておられます。

しかし流石にこちらも心配ですから、レンズを守るためのいくつかの提案をさせて頂きましたが、その割り切ったお考えの奥には、私を黙らせるに十分な背景があったのです。

報道カメラマンとして過酷な現場をさんざんこなしてきた経験を持つお客様、カメラを仕事道具として酷使してきたからこそ理想のベストに何を求めるか、既にハッキリと見えているご様子。

お仕事としての「写真」は既に引退されていて、数年前に初めて手にした「デジタル」カメラに、お気に入りのオールドレンズを装着して趣味の写真を楽しまれている今は目下「勉強中」と控えめにおっしゃいます。

長年の相棒「ナイロン製のカメラマンベスト」は既にボロボロで、次は大好きな革でベストを新調したい、以前からそう考えていたとのことです。


では、実際に収納するレンズの現物と、愛用品のナイロンベストを参考品としてお借りできないか申し出たところ、早速翌日には大量の資料を持参してくださいました。

ベストが3着と、それにレンズが1、2、3、、、 6本!


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どれもこれも年期の入った単焦点のオールドレンズ、だから小さいわりにずっしり重い。

ライカのレンズは塗装が剥げ掛かり、中の銅色が薄らと露見して良い雰囲気です。

年式不明のロシアンレンズがあったりして、多国籍で縦横無尽なコレクション!

「昔のレンズは鉄で出来ているから頑丈、重いけど壊れないの」

「コンビニのビニール袋に入れてポケットに突っ込む、それだけで問題なし」

レンズ群を眺めていると、すぐに異変に気づきました。

どれも表側のレンズキャップが付いていないのです。

「要りませんよ、あんなの邪魔なだけ」

衝撃的な発言の数々、、、

趣味、とまではいかないものの、私もカメラと数本のレンズを好きで所有しています。

レンズキャップに対して確かに邪魔だな、と常々ストレスを感じていますが、キャップレスの発想は逆立ちしても出てきません。

なるほど、お客様が作ろうとしているベストのイメージが少しだけ掴みかけてきた。
こちらの固定概念は確実に邪魔だったみたいです。

ポケットに必要なのは、衝撃吸収というより、金属レンズの重量に持ちこたえる引っ張り強度と、瞬時にレンズ交換がしやすいように、取り出しやすい開口部。
ベストとはいえオールレザーの重さにレンズ数本が加われば、総重量はそれなり。 
肩にのし掛かる重さから疲労を軽減させるため、肩にこそ低反発スポンジを仕込みたい。
しかし、革と異素材の組み合わせを嫌うお客様が納得するだろうか、、、


かくして、レザーカメラマンベストへの険しい道のりがスタートしたのでした。

Aさん、まだ始まったばかりですが、心踊るようなご依頼を有難うございます! 


【市島】
2018-08-03 : 未分類 :
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SUMMER BARGAIN

毎日危険な暑さが続いていますね。
皆様如何お過ごしでしょうか。

20180720 summar

流石にこの猛暑の中、
お持ちのレザーウエアはしばし休眠タイムかと思います。

しかし、この時期だからこそ、
革ジャン、革パンツをしまい込まずに、
もっと自分好みにカスタムされてみては如何でしょうか。
気になっていたサイズを修正するのも良いと思います。

20180720 prl-W

自分だけのオリジナルカスタムは、
より愛着の湧く一着となることでしょう。
ですので、革を着ない時期にあたるサマーシーズンを、
KADOYAに預け、カスタムするというのは如何でしょうか。

そういえば・・・ と思い立った方が居られましたら、

来週末はKADOYA本店、福岡店の夏のバーゲンです。

初日の朝は非常に混雑しますが、
バーゲン中に限り、東京本店では職人も店頭に立ちます。

もしお手持ちのアイテムで気になっている事がございましたら、
気軽にカスタムの相談をされてみては如何でしょうか。

培った経験値で、もしかしたら貴方の革ジャンが
見違えるほどグレードアップ なんて事もあるかもしれません。

相談に費用はかかりませんので、
お気軽に申し付け下さい。

勿論 新たな一着に手をかけてしまっても
それはそれで良しでしょう。

夏が終わり、秋からお気に入りのウエアーを着て
気持ちよくツーリングができたら最高ですね。

20180720 bag

ご来店お待ちしています。


【牛坂】


2018-07-20 : 未分類 :
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Coins to where?

nkm74a.jpg


休憩時 本社工場の非常階段に出ると ほぼ連日快晴!!

先週 関東で観測史上初となる6月の梅雨明けが発表され
いよいよ夏本番となりそうです。

自動販売機に小銭を入れる回数も自然と増えますね・・・


さて 日常でいつも使用する 「小銭」  皆様はどのように持ち歩いているのでしょうか?

私の場合は 財布に入れるとパンパンに膨らんでしまったり
それをパンツのバックポケットに入れたまま座ると カード類との干渉が気になります。

ではパンツのフロントポケットに直に入れると 収まりがイマイチでジャラジャラと音をたてる事に・・・


ですから小銭の持ち歩きにはコインケースを使います。

会計時 財布に加え取り出すため レジ前で多少もたつく事があっても
慣れてしまえば快適なものです。


そのマストアイテムであるコインケースを先日 紛失・・・

お酒を飲んだ帰りにいろんな物を無くす傾向がありますが コインケースは何個目だろうか?

そんな事もあって今回はすぐに新調せず しばらくはポケットで対応していくことに・・・


主にジーンズの右フロントポケット部分につくコインポケット。

意外と取り出しづらく ほぼ使う事はなかったのですが 小銭入れがない今となっては
とても重宝しています。

逆立ちでもしない限り落ちる事もなさそうですし ライダースジャケットのようにフラップが
ついていると 尚、安心です。


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とは言え 全ての服にコインポケットがついている訳でもなく・・・

なのでフロントのポケットにジャラジャラと入れる生活をしていた ある日のこと。


昼食を終え 定食屋でもらった釣り銭の 300円が消えたのです・・・

ん?! なんで?? グルグルと自問自答を開始。

・釣り銭をもらったつもりでいた(いやいや、ポケットに入れたはず・・)
・ポケットに穴が空いていた?もしくは落とした(穴は空いてないし音で気づくはず・・)
・あれ?!盗難?(誰がどうやって・・?)
・その後 使ったかな・・?(使ってません 絶対!!)
・夢・・?(まさか・・・)  などなど


キリがないので 「まっ、いいか・・」と割り切りましたが

その後も「3枚の百円玉はいったいどこへ?」 とモヤモヤしたまま帰宅。


最後にジャンプでもしてみようかと思いながら 部屋着に着替えていると 「チャリーン♪」

「そこか・・・」 想定外の場所でした。

フロントポケットの袋地の底辺から後ろ側に 数センチの奥行きがあったのです。

内側から見ると このような形。

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座ったりしている内に 硬貨がそのスポットに落ち ピタッと収まっていた訳です。

数ヶ月前に買った古着のパンツですが ポケットに手を入れただけでは気づかなかったギミック。
見た目では分らない仕様。

見事にヤラれましたが どこか得したような気分。


隠しポケット1つでも何だかワクワクするのは何故でしょう?

ちらっと見える遊び心。物作りの中で大事なポイントの1つだなぁと思います。


【中村】 



 
2018-07-06 : 未分類 :
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ヘッドファクトリー製品に使用されている縫製糸、糸の種類は大きく分けて2種類です。

糸の色や太さを含めると、もっと沢山のバリエーションになるのですが、糸そのものの種類は2種類。

主に使われるひとつめは、ポリエステル製のミシン糸です。


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昔まだ、化繊のミシン糸が流通していなかった頃は、麻や綿などの天然素材糸が主流でした。

もちろん今でも一般的に天然糸は、化繊には出せない風合いがいかされて、様々な場面で活躍しています。

しかし、強度面で比較すると、ポリエステルやナイロンの化繊糸に軍配が上がります。

更に強度に拘れば、防弾ベストなどに用いられるケブラーやザイロンで作られた糸も存在するのですが、革との強度バランスで選ぶとなれば、ポリエステル糸が丁度いい素材といえます。

そして、もう一種類は「コア」と呼ばれるミシン糸です。


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これはちょっと面白い糸で、一見すると綿糸なのですが、綿の中心に細いポリエステル糸が通っている構造をしています。

綿糸の風合いとポリエステル糸の強度、ふたつの個性を融合させた優れもので、ヘッドファクトリーではジャケットのデザイン性や革の種類により、この糸を採用しています。

ただ、強度や発色の良さ、糸の光沢感などを優先させる時にはポリエステル100%を選択しますし、やはりこちらがメインです。


先日、レザークラフトを生業とする友人と赤提灯で飲んでいるときに、糸の話になりました。

彼は蝋引きの綿糸か、たまに人工シニュー糸を使っているのですが、話が強度にさしかかると突然 「強度優先で考えるのならクモの糸でしょ!」 と叫び出しました。

クモの糸が強いと言うことは知っていましたが、彼曰く、「ケブラーよりも強いぜ」 だそうです。

その日は飲んでいたこともあり、冗談話として軽く流したのですが、後日思い出して調べてみると、面白い発見がありました。

同じ太さで比べたとき、クモの糸がケブラーよりも数倍強いという結果は科学的にちゃんと証明されていて、10年ほど前に発見されたダーウィンズバークスパイダーという当時の新種が出す糸は特別に強靱、その強さはケブラー糸の10倍を上回るそうです。

仮に、この蜘蛛の糸を鉛筆の芯くらいの太さに束ねたもので巨大な網を作ったとしたら、墜落する飛行機を受け止めるだけの強度が備わるというのです。


マジか、、、


更におどろいたのは、既に人工クモの糸は開発完成されていて、「クモノス」と名付けられたその繊維は、一部の製造分野では採用されはじめているらしい。

まだミシン糸としては出回っていないものの、もしかしたら近い将来、人工とはいえクモの糸で革ジャンを作る日が来るのかもしれません。


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いや、多分それは無いな、あくまでも主役は革であり、革にダメージを与えるほど強くてはいけませんので。


【市島】
2018-06-22 : 未分類 :
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プロフィール

head factory

Author:head factory
創業1935年、日本の革ジャンメーカー浅草カドヤ。本社工場ザ・ヘッドファクトリーでは、職人それぞれが一人一着縫いにて既製品の製作、オーダーメイド、カスタム、リペア、そして製品管理を行なっています。
所在地:東京都台東区西浅草3-29-21 株式会社カドヤ本社ビル 6F/7F

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